令和3年度に続き、今年度も4月21日に長野県立大学こども学科4年生の皆さんに「保育臨床特殊講義Ⅳ」として、100分間学生さんと一緒に考え、学んできました。

①「訪問型病児保育について」

②「病児保育の中で出会ったひとり親お母さん」(ディスカッション)

③「こども宅食の具体的な流れ」

④「こども宅食の一番の目的」(ディスカッション)

⑤ まとめ

こども学科長の太田先生から、「学生がたくさん刺激をうけていることがわかりました。とても充実した時間だったようです」後日、そんなお言葉をいただきました。こども学科の学生さん、太田先生、ありがとうございました!

※学生さんからいただいた感想です。

今回、えんまるさんのお話を聞くなかで、子育て中のご家庭、特にひとり親家庭のお母さん、お父さんは日々様々な場面で些細なこと困り感を抱いていることに改めて気付かされました。親子支援にもこのような形があるんだと驚いたと共に、活動についてのお話や実際利用されている方の声を聞いて、とても心が温まりました。それでも、信頼関係を築くことには至らないといったことや、支援をしていく上で難しさを感じているという現状も知ることができ、学生の私もこれからどんな支援を実践していくか、考える貴重な時間になりました。今日はありがとうございました。

支援をする上で、届けるものの内容の充実度はもちろん大切ですが、人と人とのやりとりで行うものであるので、見えない心の部分の大切さを強く感じました。もし、自分が支援をしたい、家庭と近い距離で関わりたい、と思ったら急いでしまっていたと思います。今日のお話を聞いて、一度立ち止まって落ち着いて対応すること、じっくり時間をかけて寄り添っていく姿勢を見せることをこれからの仕事現場でも意識していきたいと思いました。

今までひとり親家庭と聞くと大変だというイメージはありましたが、自分の周りにそういった家庭がなく具体的なイメージが持てずにいました。しかし今回のお話を聞いてひとり親家庭の大変さが具体的に理解出来ました。特に子どもの経験値の格差が印象に残っています。社会全体で子育て家庭を支えていかなければならないと強く感じました。社会との関わりを持ちにくい母親との信頼関係の築き方もとても勉強になったため、保育現場でも活かしていきたいです。

ひとり親家庭や貧困家庭の現状について知ることができたのがとても大きな学びでした。日本は公的支援は充実していますが、「申請の仕方が分からない」「困っていると知られたくない」様々な事情から支援を受けられない人がいると知りました。今後の子育て支援の方向として、支援の充実と共に、困っている人を支援に繋げていく役割も必要だと感じました。

食料やおもちゃの支援をすることで生活を助けることができ、子どもと保護者の方がお金の制限をしないで買い物ができる楽しさ、幸せを感じることができるのは素晴らしい結果だと思う。当たり前の幸せを忘れないようにしたい。人からの支援を受けることで生活が楽になるという結果はもちろん、精神的な余裕が生まれて、保護者と子どもの間に良い関係性を結ぶことができ、明るく前向に生きていくことに繋がることができる。

自分の知らない制度や、自分の知らない所で苦しんでいる人達がまだまだ沢山いることを改めて知り、今後私たちが生きていく中で情報を得て、それを発信していくことの重要性を感じました。

今回のお話を聞き一人親家庭の支援の重要性や求められていることがどのようなものなのかを知ることができました。パワーポイントの資料やお話の中で「母子家庭」「お母さん」という言葉が多く出てきたと思うのですが、父子家庭にも支援を行なっているのか気になりました。また行っている場合にはこれほどお母さんのためのものと感じてしまうと父子家庭にはとても近づきにくいのではないかと感じました。

前例のなかった取り組みを立ち上げ、困難がありながらも保護者のニーズに応えるため、歩み続けているえんまるのみなさんが本当にすごいと感じた。梱包作業や誕生日カード作りに何度か参加していたので、今回改めて食品を提供してくださる方の気持ちや保護者さんからの声を聞き、参加できて良かったと感じた。私自身も、頭で考えているだけでなく、行動に移し、様々な経験を積んでいきたいと思った。

えんまるさんの病児保育の話はあまり聞く機会がなかったので、今回聞くことができて嬉しかったです。身の回りに困っている親子さんや家庭がたくさんあって、まずはその人たちの存在を知り、周りに知ってもらうことが大切だろうと感じました。

岩間さんをはじめとするえんまるさんの思いや、ひとり親家庭の保護者さんの思い、それぞれのありのままの気持ちをお話ししてくださり、様々な困難があったことや、それでも諦めずに動き続けたことで、たくさんのご家庭の居場所ができていることを知ることができました。また、授業とは少しずれてしまいますが、えんまるの活動の際、いつも学生を気遣い、無理しすぎないでね!とにかく負担にならないように!と声をかけて下さったのは、千佳さんご自身が様々な困難を乗り越えてきた経験があるからなのではないかと思いました。千佳さんの周りにはいつも沢山の笑顔で溢れていて、素敵な方の周りには素敵な方々が集まるのだなと思いました。短い期間でしたが、活動のお手伝いをさせていただけたことをとても嬉しく思います。素敵な授業をありがとうございました。

実際にえんまる便を利用している方々の思いや言葉を聞かせていただいたことが一番印象に残っています。こんなにも素敵な縁があるのだな、と心が動かされました。わたしはまだ学生ですが、学生だからこそできることがあるのではないか、残り1年しかない学生生活ですが、考えながら過ごしていきたいと思います。普段は聞けないような貴重なお話をしてくださり、本当にありがとうございました。

今回は貴重なお時間ありがとうございました。ぐるんぱで活動に参加させていただいたことを思い出しながら、学ばせていただきました。支援が必要な家庭に支援が届きにくい現状や市町村の支援を8割も利用されていない状況を知り、支援者側が歩み寄る姿勢やシステムをつくる必要があることを理解できました。また、支援を必要とする人が見えにくいという点については、保育所や学校など、直接親子とつながりを持てる保育者・教育者が気づくことが求められると同時に法人や企業と手を取り合い支援体制を互いに高めていくことが必要ではないかと考えました。えんまるさんのような支援体制や団体が各地方で拡がっていけば、苦しんでいる親子が減り、もっと笑顔になれる親子が増えていくと感じました。今回の講義を通して、貧困家庭や母子家庭の増加という現状から浮き出る課題を学び、寄り添う支援を考えることができ、保育者を目指すものとしてとても貴重な機会となりました。ありがとうございます。