10月の第3週、66世帯にえんまる便のお届けです。食品企業、各種団体、お寺、個人のみなさまから引き続きのお力添えをいただき、今月もたくさんの食材等のお届けができました。みなさま、あたたかいご支援をいつもいつも本当にありがとうございます!

そして毎月、長野県立大学構内にておこなっている「課題解決型の居場所」の取り組み。今回は、こども宅食えんまる便の活動初期から、ご支援をいただいている長野市篠ノ井の長谷寺さんで楽しくおこないました。

※2021年5月の活動報告:「こども宅食えんまる便」子どもたちに「お寺さんからのプレゼント」です。

当日は、真っ青な大きな大きなひろい空!天候にもめぐまれました。参加するひとり親のお母さんとこどもたちもお寺に続々と到着、県立大学の学生さんが各家庭につきそって、長谷寺さんでの居場所のはじまりです!

長谷寺さんの広い境内を自由に散策、探検したあとは、全員でお寺の建物の中へ。ご住職と奥さまからのお話をお聞きしました。

ご住職から「お寺は休んでいい場所、泣いてもいい場所なんですよ…」そんなお言葉からはじまった、とても素敵なお話をお聞きしました。

ご住職の奥さまからは、お母さん、子どもたち、それぞれに向けて絵本の読み聞かせを。その後は、お子さんと一緒に過ごせる時間の大切さ、幸せさ。やさしくあたたかいお話を皆さんにしてくださいました。

お話しの後は、ご住職が境内を一か所ずつ案内してくれましたよ。太鼓をたたいてくれたり、なんとほら貝も吹いてくださいました。これにはみんなびっくり!凄かったです!

ご住職と奥さまから直にお話を聞いたり、お寺を案内していただける。こんなぜいたくでありがたい機会はないです!ということで、お母さんや学生さん、そしてこどもたち、みんなで楽しく真剣にお話をきいていました。(一部の子たちは、広い境内を大騒ぎで元気よく走り回っていました!)

そのあいだ、県立大学の渡邉先生とえんまるスタッフ宮城が、一斗缶を使った焼き芋作りを、つきっきりでおこなってくれました。(焼き芋の下準備をしてくれた学生さん、そして渡邉先生ありがとうございました!)

アサヒ飲料長野支店さんからは、焼き芋と一緒にみなさんでどうぞ。とペットボトル飲料のプレゼントです。えんまるの活動をいつも気にかけてくれるアサヒ飲料長野支店の皆さん、いつもありがとうございます!

焼き芋を作った場所は…なんと境内の真ん中です…。お寺の中で、一番目立つ良い所で火を起こして作りました。長谷寺さんを360度見わたせて、紅葉もはじまった最高の景色と広い境内の中でのぜいたくな焼き芋づくりです。(参拝者のみなさん、境内の真ん中で何やってるのかな?みなさんそんな感じでした。)

もちろん、こどもたちも一斗缶の中の焼き芋が気になります…中をのぞき込んだり、焼き芋のにおいをかいだり。落ち葉や枝をたくさん入れて火を強くしてくれたこども達もいましたよ。

そんな、みんなの力で焼きあがった焼き芋。まずは仏さまにお供えをします。そして、仏さまからのおさがりとして、みんなでありがたくいただきます。焼き芋はちゃんと中まで焼けているかな?最高の景色の中で食べたお芋のお味はどうだったかな?

「おいしい!」「あまーい!」「ほくほくだね。。」「ぼくのはとろとろだよ!」今日一番のこどもたちの声や笑い声が長谷寺さんに響きわたりました。一斗缶での焼き芋作りは大成功!みんなで楽しく美味しくいただくことができました!(渡邉先生とスタッフ宮城もホッと一安心。。)

お母さんや学生さんからも「とても楽しかったです。」「貴重な経験をありがとうございました。」「こどもが大満足でした。また、来年もお願いします!」そんな感想がたくさんとどきました。

「こども宅食えんまる便」は、訪問型のアウトリーチ型の支援です。まずはアウトリーチの活動を基本としながら、そこから次にできる事。必要な支援や新しい取り組みの形を模索し、どんどん形にして動いていきます。

※上の写真の黒色の服を着た男の子ふたりは、兄弟ではなく、この場で知り合って仲良くなった男の子たちです。こどもたちについていた学生さんが、その時の様子を教えてくれました。

○○くんが「大きい焼き芋がよければ、こっちと交換するよ。」と○○くんに自分の焼き芋と交換しようとする姿もみられ、友達であり弟のように接している感じがして、とてもいいなと思いました。

長谷寺のご住職、奥さま、そして長谷寺の檀家の皆さま。すてきな場所と、あたたかい時間をいただきまして、このたびも本当にありがとうございました!