令和3、4年度に続き、今年度も4月20日に長野県立大学こども学科4年生の皆さんに「保育臨床特殊講義Ⅳ」として、100分間学生さんと一緒に考え、学んできました。

※画像は昨年のものになります。本年度は諸事情により、急遽オンラインでの授業に変更になりました。

①「訪問型病児保育について」

②「病児保育の中で出会ったひとり親お母さん」

③「こども宅食の具体的な流れ」

④「こども宅食の一番の目的」

⑤ まとめ

授業後には、学生さんから素敵な感想がたくさんとどいています。こども学科の学生さん、健康発達学部長の太田先生、ありがとうございました!

※学生さんからの感想です。ぜひ、ご確認ください。

社会には、支援を必要としているけど周りに助けを戻られない人、支援について知らない人がたくさんいて、私達はそのような人たちの存在に気づかないといけない立場にいるのだと感じた。SOSが来るのを待つだけでなく、視野を広くして心に余裕を持って子育てできる家庭を増やすための活動は素敵だと思い、どんな保護者にも適切な支援ができる保育者になりたいと思う。また、支援を必要とする人と、支援をしたいと思ってくれている人とを繋ぎ合わせることも私達にできることであると思うので、社会の様々な資源を私も把握しておけるようにしたいと思う。今回の授業で信頼関係について話があったが、どの現場でも、その場ですべてを良い方向に持っていこうとするのではなく、長い目で保護者と関わって、関係性を構築することが大切であると思った。日々の小さなコミュニケーションや関わりを大事にすることができる保育者を、目指したい。

宅食をする上で気をつけなければいけないのは、「周囲の人に知られない形で」ということなのだと知りました。生活に困っていることを知られたくない人の気持ちに寄り添い、支援を受ける抵抗感を減らしているのだと思いました。そのように細かなところまで配慮することが大切なのだと学びました。また、宅食にも様々なかたちがあり、ただ届けるのではなく、子どもが色々な経験をできるように工夫されており、子どもの成長を 心身ともに支えているのだと感じました。

今ある社会問題を日本のどこかで起こっていることとせずに、実際に困っている人のために何ができるのかを丁寧なサポートと共に考えていらっしゃるのだと感じました。お 届けの時に笑顔がなかったり、泣き崩れてしまう方もいたりなど、支援の実際について のお話を聞けたことがとても嬉しかったです。

今までえんまるさんの梱包作業や居場所支援の活動に参加させていただいていましたが、今回の授業を通して、関わるひとり親家庭の現状を詳しく学ぶことができました。 大学での活動ではスタッフさんは大変明るく取り組んでらっしゃっていて、てっきりどの家庭でもこのような明るいコミュニケーションが取れているものだと思っていましたが、ひとり親家庭だからこそ抱く悩みや困りなどから関わりが難しい家庭との連携について考えさせられました。実際に経験していらっしゃる事例、私自身も活動に参加する1人 だからこそ、他の授業で取り扱うものよりも現実味があり、慎重な関わりが求められる ことが理解できました。また身近に貧困が迫っている、困り感が大きくなる家庭が増えていく中、今後保育者になる身としてそのような保護者やこどもへの対応を真剣に考え て取り組んでいかなくてはならないと感じさせられました。

ひとり親家庭の実情を知る良い機会となりました。ホールケーキを食べたことがない子どもなどがいるということを知りました。また、ひとり親のなかには悩みを相談する相手がいない、頼る人がいないなど、困っている人が沢山いることも分かりました。どのような支援ができるかを具体例を通して考 えることができ、保育者になってからも今回の学びを活かしていきたいと思います。

お金や時間がなく、”何かをしたくてもできない”と苦しむお母さん、我慢する子どもたちが全国にたくさんいる現状を知ることができました。しかし、自分がもし現場でそのような家庭と直接かかわり、支援をする立場になったらと考えると、とても難しかったです。案を思いついても、お母さんはそれに対してどう思うのかなどと考えると、なかなか考えがまとまりませんでした。他の子の意見を聞くと、なるほどと思えることがたくさんあったため、一人で考えようとせず、周りと協力しながら関わり方や支援の仕方を考えていくことが大切であると思いました。また、お話を聞いて、支援をする上で大切なことはやはり”思い”であると思いました。それも、支援相手のお子さんやお母さんへの思いだけではありません。岩間さんの言葉からは、食品企業さんや資金支援者さんへなどといった、その支援を作り上げる過程で携わるすべての人への敬意と感謝が込められていました。この温かな思いが、えんまるさんが信頼され、求められる理由なのだと思います。 私も見習いながら、自分にできることを考えていきたいと改めて思いました。今日は素敵な授業をありがとうございました。

今回はお話しいただきありがとうございました。悩んでいる家庭を助けたいという思いから、新しい事業を次々に立ち上げて実行していくことは保育者として見習うべき姿であると実感しました。家庭のタイプが多様化していく中で、視野を広く持って様々な家庭と関わることに挑戦 していきたいと感じました。

保育者として働いていく中で、SOSを発信してくれた保護者、家庭に向けて全力でサポートをしていくことはもちろん、SOSを発信できなかったり、支援先にたどり着けな かったりして1人で抱え込んでいる保護者の力になることができるように、普段の何気ないやり取りや、些細な変化などからその行動の背景を考えて受け止めていくことが大切になると学びました。また、私たちが手を差し伸べたいと思っていても、なかなか心を開いてもらえなかったり、信頼関係を築くのに時間がかかったりすることも多いことが分かり、日常的に一人ひとりの保護者と丁寧に関わり、小さな関わりから徐々に信頼関係を築いていくことを大切にしたいと思いました。笑顔でいることや、介入しすぎないこと、気にかけているんだよという思いを持つことを大切にしたいです。貧困などの家庭環境、経済状況の格差によって、子どもたちが経験できることにも格差があることが分かりました。保育所が学校の中でも多くの経験ができるように考えていく必要があるのではないかと感じました。えんまるさんのように、困り事を抱えた家庭、SOSの声をあげることができない人達に寄り添いながら支援に繋げていけるような活動を私も積極的に行っていきたいし、保育士などの違った角度からもサポートできるようにしていきたいです。そして、子育て支援をしたいと思うだけではなく、今日の講義に会ったような様々な現状を知って、自分に何ができるのか考えることを大切にしていきたいです。

以前からえんまるさんの活動に参加していましたが今回改めて活動の内容や流れ、作るきっかけなどを聞いて制度や支援を作って終わりではなく試行錯誤しながら支援を 行っていくことが大切だと感じました。支援の中で親子さんと関わり親子さんの表面的に見えてる部分だけでなくその背景にある気持ちやSOSの声を汲み取れるような支援 者になりたいと思いました。今後ともよろしくお願い致します。

ひとり親家庭ならではの悩みであったり、対応の仕方などを実際に活動をしている方から聞ける機会は大変貴重でしたし、改めて今ある状況や課題について考える機会になりました。

地域の社会資源を増やすことが大切であると考えていましたが、今日の話を聞いて  サービスや社会資源を受けることを周りに知られたくない思いを持つ方がかなりいるこ とを感じ新たな考えを持つことが出来ました。

ひとり親家庭の保護者さんやお子さんとこれから関わる機会があると思うので、気持ちに寄り添えるようになりたいと思いました。病児保育のことがもっと広まればいいなと思いました。母子手帳に病児保育のことを記載したり、SNSを通じてまずは知ってもらうことが大切なのかなと思いました。子育て応援アプリなどを作り、ひとり親に限らずに困った時などに相談できたり、必要な機関に繋いだらできれば良いと思いました。経営学なども学ばれたのか、どう企業と繋がったのか気になりました。貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

私は、いままでえんまるさんの活動について全く詳しく知りませんでした。最近小児保育の授業で、子供が発熱していても母親が無理やり保育園に預けようとする事例を勉強しました。その母親はひとり親で、周りに頼れる親族がおらず、職場も子育てにはあまり理解のない職場で、子供の面倒をみたくても仕事を休むことが出来ず、このように無理やりにでも保育園に預けようとしたのだろうと思います。えんまるさんの活動は、こんな状況の保護者さんたちを子どもたちを救う事ができる、素晴らしい活動だと思いました。保護者さんはこの活動のおかげで、病気になった子供を安心して預けて、仕事にいく事ができます。また、困った時に、 1人では無いこと、自分でない誰かも自分の子供のことを心配してくれること、自分と子供を大切にしてくれることが母親にとってとても心強いのでは無いかと思いました。親の精神的身体的な余裕が、子育てには重要であることを改めて実感しました。実情も踏まえて、具体的に活動の内容を詳しく教えていただいて貴重な経験をすることが出来ました。ありがとうございました。

お話を聞き、ひとり親家庭の親御さんだからこそ抱えている不安や悩みが多くあることを実感しました。育児の日々の子どもの新たな姿を嬉しく思う瞬間がありながらも、初めてのことで負担が大きかったり、孤独を感じたりするのではないかと思っています。えんまるさんで行われている活動のそんな親御さんたちにとって、心強い存在なのだと感じました。また、厳しいコロナ禍の中でも取り決めを行ってお届けを実施していることから、親御さんも安心して頼り、受け取ることができているのだと感じました。親御さんのニーズを考え、それに合わせて取り組
みが行われていることで、こそ活動がより良いものになっているのだと思いました。私自身ぐるんぱには所属していたのですが、えんまるさんの活動には参加できていなかったため、実際にお届けを行った後の親御さんやお子さんの反応、えんまるさんがお届けの際にどのような声掛けを意識しているかなどの詳しいお話を聞くことができ、嬉しかったです。ありがとうございました。