NPO法人えんまるでは、2020年8月より長野市の困窮・孤立するひとり親等の支援の取り組みとして、食材等のお届けでひとり親家庭の食を守りながら、孤立を防ぎ、関係性を築く「こども宅食えんまる便」の活動をおこなっています。

毎年、ひとり親家庭の生活状況を確認するために、こども宅食えんまる便の利用家庭にアンケート調査をおこなっており、今年度も実施いたしました。

「こども宅食えんまる便アンケート概要」(2024年度)

実施期間:2025年3月

対象者:長野市内、こども宅食えんまる便を利用しているひとり親家庭

実施方法:Webアンケート

回答数:支援世帯56世帯中41世帯

以下、アンケートの結果になります。

①生活に困った時や子育てに悩んだ時などに利用した地域の支援サービスの利用状況についてお聞きしました。

「利用してみたいと思っているが利用した事がない」と「地域にあるのか知らない、内容がよくわからない」と「利用する予定はない」の合計として、1:自治体での窓口の相談 54% 2:自治体の電話、SNS等での相談 76% 3:ファミリーサポート 85% 4:短期間の子どもの預かりサービス 76% 5:地域のこども食堂 82% 6:地域のフードバンク 36% の回答になりました。

過去に利用したことがあるが、今は利用していない方に、具体的な理由をお聞きした個別の記述はこちらから確認いただけます。

②親御さんご自身の支援に対する考えなどについてお聞きしました。

「とてもあてはまる」と「あてはまる」の合計として、1:家族以外の他人にこども宅食を利用していることを知られたくない 15% 2:人に相談してもどうせ解決しない、わかってもらえないと思う 27% 3:悩みを相談することは恥ずかしいことだと思う 9% 4:過去に支援期間に相談し、嫌な思いをしたことがある 30% 5:書類の手続き、やりとりが面倒で、行政のサービスの利用をあきらめたことがある 34.3% 6:知らない人や初めての人との会話があまり好きではない、得意ではない 29%との回答になっています。

③物価高騰が生活に与えた影響についてお聞きしました。

「とてもあてはまる」と「あてはまる」の合計として1:物価高を受けて食料品を買うことをあきらめたり、購入量が減った 94% 2:物価高を受けて光熱費、ガソリン等を以前より節約するようになった 87.9% 3:昨年秋に物価高等を受けて緊急の生活用品等、今春に進学進級の学童用品をお渡して「生活に必要な物資が受け取れて助かった」「生活に必要な物資が受け取れて少し助かった」の合計が87%の回答になっています。

④最後の設問では、「こども宅食えんまる便」を利用する前と比較して、親御さんの気持ちの変化についてお聞きしました。

「とてもあてはまる」と「あてはまる」の合計として、1:生活が楽になった 93.9% 2:家族関係が良くなった 79% 3:生活が前向きに考えられるようになった 85% 4:孤独感が解消できた 82% 5:地域や社会とのつながりが感じられるようになった 91%との回答をいただきました。

自由記述として親御さんが今現在困っていること、悩んでいることについてご記入いただきました。

お米などの食品やガソリン代をはじめとする引き続きの物価高騰は、特に正規雇用の保証が得にくい非正規雇用のひとり親家庭のお母さんたちに、大きな影響を及ぼしています。収入が減る、または収入自体が途絶える不安を抱えながら、日々の生活を支え、こどもたちの今と将来を背負っておられます。
さらに、ご本人やご家族の病気、介護などの課題が重なるご家庭も少なくありません。複雑化する困難の中で、多くのご家庭がぎりぎりの暮らしを続けている現状があります。

「こども宅食えんまる便」では、4年目となった昨年度も、既存の支援制度のはざまにいる、より厳しい状況に置かれた方々への支援を強化し、活動を続けてきました。

最後にこども宅食えんまる便への要望やメッセージについて自由にご記入いただきました。

今年も物資的な支援面に加え、気持ち的な部分についてもお答えをしてくださる方が多かったです。日々、ご家庭への対応をしている現場スタッフ、ボランティアの皆さん。毎月、梱包と誕生日のメッセージカードプレゼントの作成をしてくれる長野県立大学のこども学科の学生さん。(活動の最も大事な部分を担っている皆さんです。)それぞれの親御さんとこどもたちに、ていねいで親身になった対応をしていただき本当にありがとうございます。

そして何よりも、様々な方法と場所でこの活動を支えてくださる、連携している専門機関、団体、企業、お寺さん、そして個人の皆さま。
おひとりおひとりのお気持ちとお力添えが、ご家庭の親御さんとこどもたちに届き、その温かさが今回の回答の中にも感じられるように思います。ご支援者の皆さま、いつもいつも本当にありがとうございます。

困ったときに頼ることができる、頼れる人がいる。
そんな地域社会を目指して、皆さまと共に歩んでいきたいと思っています。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。